デイサービスは高齢者が利用する場所であり、さまざまな安全配慮が行われています。
デイサービスの利用を考えている方の中には、転倒への不安や、どのような転倒予防策をとっているか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
- デイサービスにおける転倒リスクは?
- デイサービスにおける転倒予防策は?
- 家庭での転倒リスク軽減方法は?
この記事では、上記の疑問を中心にデイサービスの転倒・転倒予防策について解説していきます。
高齢者へ転倒が与える影響について
高齢者にとって、転倒は身体的・精神的健康に深刻な影響を及ぼします。
まず身体的には、転倒は骨折や打撲、傷、脳震とうなどの直接的なケガを引き起こす可能性があります。
特に、骨粗しょう症の高齢者は脊椎や股関節の骨折リスクが高まります。
これらのケガは回復に時間がかかるだけでなく、日常生活に支障をきたす可能性が高いです。
また長期的な医療介護が必要になることもあります。
転倒による精神的影響も見逃せません。
転倒をしたことで自信をなくし、再び転倒することを恐れて体を動かすことに消極的になってしまうことがあります。
これにより活動範囲が狭まり孤立を感じたり、最悪の場合、うつ病を引き起こす原因にもなりかねません。
また、転倒は家族や介護者にもストレスをもたらす可能性もあります。
このことから高齢者の転倒予防は、身体的・精神的健康、そして生活の質を維持するために非常に重要です。
デイサービスにおける転倒リスク
デイサービスは機能訓練や他者との交流、入浴などさまざまなサービスを提供しており、高齢者にとってかけがえのないサービスです。
一方でデイサービスは家庭とは違った環境であるため、デイサービスならではの転倒リスクも存在します。
以下はデイサービスにおける転倒リスクの一例です。
設備環境面を要因とする転倒リスク
デイサービス施設における、転倒リスクを高める設備環境的要因には以下のようなものがあります。
- 不適切な照明
適切な照明がないと、利用者は地面や物の障害物を見落とす可能性があります。
- 床の状態
ぬれた床や段差、凹凸がある床、滑りやすい材質の床材は転倒につながります。
- 不適切な家具配置
不安定な家具や突出した部分があると、歩行時によろけたり躓いたりする可能性があります。
利用者が歩行しやすいように、通路は広く開けておく必要があります。
- トイレやバスルーム
湿って滑りやすい、または手すりが足りないトイレやバスルームは特に危険です。
- 移動の補助具の不適切な利用
車椅子や歩行器のような補助具が不適切に利用されていると転倒や思わぬ事故が発生する可能性があります。
スタッフ配置やスタッフの対応を要因とする転倒リスク
デイサービスにおける転倒リスクは、設備環境的要因だけでなく、スタッフの配置やスタッフの対応を要因とする場合もあります。
- スタッフの不足
デイサービスではスタッフの人数が足りておらず、適切なスタッフ配置がされていないと、利用者のサポートや監視が不十分になり、転倒リスクが高まります。
- 適切なスタッフ教育
デイサービスは高齢者や身体の不自由な方が利用します。
スタッフの教育が不十分だと、適切なサポートが出来ず、転倒リスクが高まる可能性があります。
例えば、歩行補助や移動時のサポート不足、車椅子の安全確保の不手際などが考えられます。
- 適切なアセスメントの欠如
利用者の転倒リスクを適切に評価し、それに基づいた個々のケアプランを作成することが重要です。
転倒リスクの評価が不十分だと、適切な予防措置が講じられず、利用者がデイサービスの利用に際して転倒する可能性が高まります。
健康状態や疾患を要因とする転倒リスク
利用者の健康状態や疾患、日々の体調は転倒リスクに大きく影響します。
神経系の疾患、心疾患、関節炎、筋力の低下、視覚・聴覚の衰え、認知症などがあると、バランスが取りづらくなり転倒リスクが高まります。
さらに風邪などの一時的な体調変化も軽く見ることはできません。
風邪を引いている時、疲れが溜まっている時などは注意力が散漫になりがちで、転倒事故も起きやすくなります。
そのため、利用者一人ひとりの健康状態を日々把握し、適切に対応することが重要です。
デイサービスにおける転倒予防対策
ここまで説明してきたように、デイサービスにはさまざまな転倒リスクが存在します。
しかし実際には様々な転倒予防策が講じられているため、デイサービスで転倒するリスクは非常に低く抑えられています。
ではデイサービスではどのような予防策が行われているのでしょうか?
環境整備による安全確保
デイサービス施設では、利用者の安全を確保するために環境整備が行われています。
- 安全なフロア
デイサービス施設では、利用者が安心して移動できるように、フロア面の整備に細心の注意が払われています。
床材は滑りにくい素材を選択し、また清掃も定期的に行われ、常に清潔で滑りにくい状態が保たれます。
さらに、つまずきやすい障害物の除去も重要な要素であり、カーペットのエッジや電源コード、散乱した小物などが利用者の移動を阻害しないよう配慮が行われます。
- 明るい照明
明るい照明は視覚情報をより正確に伝え、歩行中の障害物の認識や足元の確認を容易にします。
特に高齢者の中には視覚障害を抱える方もおり、そのために十分な照明は必要不可欠です。
- 手すりの設置
廊下やトイレ、階段などに設置された手すりは、利用者の身体的な支えとなり、安定した移動を支援します。
手すりは特に立ち上がりや座り下がり、階段の昇降時などに重要で、バランスを失いやすい瞬間に追加のサポートを提供します。
これにより、転倒リスクは大幅に低減され、利用者は安心して施設内を移動できます。
スタッフ対応の充実
デイサービスでは転倒予防のためのスタッフ対応も充実しています。
- スタッフの準備と教育
転倒予防には、スタッフの利用者の安全に対する理解と、対応能力の向上が不可欠です。
そのためにデイサービスでは、利用者の健康状態や能力を理解し、転倒の危険を見つけて対応するための訓練や、緊急時の対応法などを定期的に学んでいます。
- スタッフと利用者の関係
スタッフに利用者が気軽に悩みを相談できるような、良好な関係を築けていることも重要です。
これはスタッフが一人ひとりの利用者に合わせたケアを提供し、利用者と適切なコミュニケーションを取っていることで実現されます。
- 活動のサポートと見守り
デイサービス施設では、スタッフが利用者の活動を適切に見守り、必要に応じてサポートを提供することで、利用者の安全を確保します。
例えば、歩行器や杖の使い方を確認し、誤りがあった場合に適切な使い方を教えることなどを含みます。
体力筋力の向上
デイサービスでは、利用者の身体機能を維持または向上させるための機能訓練が提供されます。
これは、運動能力やバランス感覚を高め、筋力を強化することで、転倒リスクを低下させる重要な要素となります。
健康チェック
デイサービスでは血圧のチェック、体重の監視、疾患の症状の変化の観察など、定期的な健康チェックを行っています。
これにより、利用者の健康状態を把握し、必要に応じたケアを提供しています。
特に、転倒リスクが高まる症状や状態(例えば平衡感覚の低下、歩行困難、視力や聴力の問題、薬の副作用など)を早期に見つけ出すことができれば、適切な介入を行い、事故を未然に防ぐことができます。
デイで学ぶ!家庭での転倒リスク対策
利用者はデイサービスを利用することで、家庭での転倒リスクを減らすためのポイントや対策を学ぶことができます。
住環境のアドバイスが受けられる
デイサービスの専門職は、住環境を見て、安全性を向上させるためのアドバイスを提供できます。
例えば、家具の配置変更、滑りやすい床材への対策、手すりの設置、照明の改善などがあります。
また、実際に転倒事故が起きた場合の対策や、それによるケガを最小限に抑える方法も提案します。
介護者への介護アドバイスが受けられる
デイサービスでは介護者向けの教育や支援も行われています。
介護方法の指導や、介護者自身の健康管理方法、ストレス対策などが含まれます。
これにより、介護者自身が健康を維持し、より質の高い介護を提供することが可能になります。
特に転倒に関しては、介護者が正しいリフトや移動の技術を習得することで、転倒リスクを大幅に低減できます。
本人の機能向上&転倒予防スキルの向上など
デイサービスには、理学療法士や作業療法士など、機能訓練の専門家が常駐していることがあります。
彼らは個々の状況に合わせた運動プログラムを提供し、筋力やバランスを改善することで転倒リスクを低減します。
また、日常生活動作のトレーニングを通じて、転倒を防ぐためのスキルやテクニックを学べます。
これにより、自立した生活を維持しながら、転倒の危険性を低く保つことが可能になります。
以上のように、デイサービスを利用することは家庭での転倒リスクの低減にも効果があります。
デイサービスの利用は、たしかに転倒リスクがないわけではありませんが、さまざまな予防対策により安全に過ごせます。
転倒の不安がある方もいらっしゃると思いますが、家庭での転倒リスク軽減を含め、たくさんのメリットがあります。
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